読書

世界デフレは三度来る

普段読んでいるブログのあちこちで紹介されていた本。だらだらと2ヶ月ほど読み続けて読了。金本位制の功罪やら平成不況の原因やら、ヘタなマクロの教科書より頭に入った感じ。まあ江戸期や明治初期の日本の貨幣制度のように、金銀双方が法定通貨の原料にな…

NHKにようこそ!(滝本竜彦)

これも広義のツンデレ?遅ればせながら読みました。電波系ヒキコモリ小説でした。大槻ケンヂ臭がプンプンするためか、心地よく(&居心地悪く)読めました。しかし、大槻ケンヂに比べると、女性の描かれ方が薄っぺらで感情移入が難しい。男性の方へはたやす…

マオ―誰も知らなかった毛沢東(ユンチアン、J・ハリデイ)

周回遅れながら。描かれている毛沢東を見ていると、「簒奪」という言葉がぴったりだな、と思う。朱徳や彭徳懐から軍を奪い、周恩来や博古、王明を押しのけて党の実権を握り。三国志かと思うぐらい。ただ、かなり極端な見方なのだろうなとは思うし、実際議論…

放送禁止映像大全

上の弟の家に持って行ったら、至極気に入られた本。下の弟も読みふける。なぜ読もうと思ったかは後日。

キリン伝来考

最近本来の趣旨を忘れがち。 先日、弟たちが遊びに来たときに、「なぜGiraffeを日本では伝説上の麒麟と結びつけたのか?」という話になった。その回答になりそうな本。そもそも、伝説上の麒麟も首が長ければこんな疑問を持ちようがないのだが、キリンビール…

田中芳樹のマネージメント事務所

はてなのキーワードからうろうろするうちに、とある作家秘書の日常を発見。この方が田中芳樹の尻を叩いてくれれば新刊が続々出るということですか(^^)佐藤大輔のマネージメント(というより尻叩き)もお願いできませんかね。横山信義のマネージメントもやっ…

ワインの飲み方、選び方―ジャンシス・ロビンソンのワイン入門

食べ物の話をするのは大好きなのだが、どうもワインのウンチクをたれる人はあまり好きになれず、自分でも何となくワインに関する知識は遠ざけるようにしていた気がする(ワイン自体は好き)。が、最近、食べ物や店について「あれが旨いこれがマズイ」という…

魔軍襲来 ―アルスラーン戦記(11)

いまさら田中芳樹でもないなあ、と思いつつも、やはり出ると買ってしまう。しかし、田中にしても佐藤大輔にしても「文庫→新書」&「新書→文庫」というあこぎな商売をやりまくっているので、新刊が出ても「本当にこれって新刊だっけ?」と一瞬疑念を持ってし…

星新一

キーワードを見てみたら結構な言及数。驚き怪しんで言及元を見てみたら、再刊されているのか。しかもちょっとしたブームらしい。むう。なぜだ。

リフレと金融政策(ベン・バーナンキ)

正直経済学は苦手だったのだが、いつまでも苦手がってもしょうがなかろう、と思いたち、http://bewaad.com/archives/themebased/reflationfaq.htmlなどを手がかりにWeb上の文書を読み進むうち、いつのまにかリフレ派に(あたりまえだ)。本も色々読んでみよ…

壱岐・対馬の道 街道をゆく13(司馬遼太郎)

いつもの司馬節だが、対馬に対する朝鮮の影響について、「方言にも、指摘が可能な根拠というのはなさそう」「地名については…比較が不可能」「民族においても…朝鮮のにおいがしない」等と書かれており、かなり意外。司馬自身、「私は当初、対馬には濃厚に朝…

朝鮮通信使の旅日記(辛基秀)

これも「参勤交代」と同じタイミングで買ったんだが、どうもイマイチ。あまり心に残らない感じ。朝鮮通信使を幕府が非常に重視していたこと、民衆にはエキゾチックなイベントとして人気だったこと、進路上の各藩は接待に苦心しながらも、民衆同様に文化交流…

参勤交代(山本博文)

本屋でふと手に取った本。ぱらぱらと読むと、江戸時代の下級武士の日記等を参照しつつ、参勤交代について色々な側面からまとめているようで、面白そうなので買ってみた。道中で他大名の行列と鉢合わせした場合の対処法(御三家はやはり偉そう)や刃傷沙汰な…

戦争請負会社

読み始める。まずは傭兵の歴史から説き起こされ、当然ヴァレンシュタインについても軽く触れられる。先日は、最近の戦争請負会社の発達は市民を動員するコストの上昇のため、と書いたが、それは最近だけの事象ではない点について認識を改める。中世イタリア…

「反日・親北」韓国の暴走?「韓流ブーム」ではわからない(呉善花)

「スカートの風」の著者の最新刊。韓国の現状を批判するためにあえて親日的な姿勢を取っている、という感じもし、あまり素直には読めない。しかし、韓国の親北的な雰囲気は正直心配。中央日報や朝鮮日報をWebで読んでいる限りでは、少なくとも新聞は社説等で…

スペースシャトルの落日

松浦晋也のL/D経由で「スペースシャトルの落日~失われた24年間の真実~」を買う。あちこちで松浦晋也が書いているスペースシャトル批判をまとまった形で読めそう。「国産ロケットはなぜ墜ちるのか」も読んだが、批判の根底に宇宙開発に対する愛というか、期待…

日本人傭兵イラクで拉致

家族がほしかった、という言葉が身にしみたり。また、刀槍など専門性の高い武器を鉄砲のように操作の簡単な武器に変えることで専門家による傭兵軍から徴兵制による国民軍に変化したのに、また専門家指向に戻っているのかなあ、と思ったり、いやいやその傾向…

竹熊さんの本

たけくまメモを読んでいると読みたい本が色々とあり、色々買っていた。「ゴルゴ13はいつ終わるのか?」は、ガラスの仮面、美味しんぼ、ゴルゴ13の最終回予想やらオタク論やらエヴァやら。10年以上前の原稿なのに3つともまだ最終回になっていないという…美…

日本人の英語

同期から見せてもらい、面白そうだったので買ってみた。初版は1988年だが、語学の話ならこの程度古くても大丈夫だろう。ネイティブによる日本人の英語に対する批評で、論文から例文を取っているものが多いようなので、色々と参考になりそう。はじめはやはり…

帰省用に森岡とか佐藤大輔とか。

星界シリーズの森岡浩之が新作「優しい煉獄 (トクマ・ノベルズ EDGE)」を出していたので買ってみた。 あとは信者の義務として御大に対するお布施として侵攻作戦パシフィック・ストーム〈3〉可能行動 (C・NOVELS)を購入。

ダン・ブラウンの3冊目

少し前にダン・ブラウンの(邦訳の)3冊目である、「デセプション・ポイント」を読む。今度は宗教なし。主役はNASA。そしてあいかわらずの陰謀もの。そしてなぜか海洋ものでもある。ホーガン先生meetsクライブカッスラーという感じ。叙述トリック気味だがな…

幻の12話

またまたあやうく読書日記であることを忘れるところであった…というわけで最近読んだ本をつらつら思い返し、あれのことを書こうと思っていたことを思い出した。さっき弟たちにメールを書いたときも何か本題を忘れている、と思っていたがこのことだった。でも…

祝!パシスト文庫化!!(とほほ…)

おとといあんなことを書いていたら、佐藤大輔の「パシフィックストーム」が文庫化されていた(ISBN:4198921830)。そこまでやりますか。買っちゃったけど。冒頭が若干加筆されているのか?新書版が見つからないので比べられないが…

ダン・ブラウンとかフリーマントルとか御大とか。

で、どこが読書の〜となんだ、ちゅー話ですよね。ダン・ブラウンのは両方読みました。謎解きとうんちくが詰まっていて非常に面白かった。「天使と悪魔」は前書いた通り、どちらかというと陰謀論よりで宗教テイストですが、「ダ・ヴィンチ・コード」は宗教よ…

ダン・ブラウンとの出会い

さて、「空の境界」ですが、結局一歩も読み進んでおらんです。やっぱだめ。受け付けない。世間と感覚ずれてしまったんだろうか…と思いつつ本屋を歩いていたら、「ダ・ヴィンチ・コード」たらいう、いかにも私が好きそうな本が「ぼくは売れてるんですよ」とい…

「空の境界」ちょっとつらい

にわかサッカー解説はよしとして、久しぶりに本の話。前に購入した、「空の境界」、読み始めました。 … うーん。これ、何で売れてるの?ブギーポップ風の、若干暗めのファンタジー?ではあるんですが、 キャラが魅力的に感じられない: ここ10年ぐらい人気…

奈須きのこ?だれ?

ほうらな!もう2週間も間があいてるよ!!結局こんなもんですよ弟よ。まあでも自分のWebページ更新するより楽だけどな。 今日買った本ですが、奈須きのこの「空の境界」っちうやつなんですが、どういう本なのかぜんぜん知りません。親会社に出向していたと…

アフターマン

さて、とりあえず、最近(というか今日)読んだ本は、「アフターマン」。タイトルの通り、人類が滅んだ後、どんな動物がはびこるか、生物学的な考察とともにその奇妙な動物たちを図解したもの。著者のドゥーガル・ディクソンは、他にも「フューチャーイズワ…