ダン・ブラウンの3冊目

デセプション・ポイント 上デセプション・ポイント 下星を継ぐもの (創元SF文庫)
少し前にダン・ブラウンの(邦訳の)3冊目である、「デセプション・ポイント」を読む。今度は宗教なし。主役はNASA。そしてあいかわらずの陰謀もの。そしてなぜか海洋ものでもある。ホーガン先生meetsクライブカッスラーという感じ。叙述トリック気味だがなかなかよかった。この人は伏線の張り方がうまい。伏線が張られたことは明確にわかるのに、それが解けない(それともおれがぼけてただけか)。なので非常に居心地悪い感じが続き、それだけに謎が解かれたときに感じるカタルシスが大きくなっている気がする。
ダ・ヴィンチ・コード〈上〉
とはいえ、ダビンチ・コードほどの奥行きは感じられないし、受ける衝撃も「星を継ぐもの」にはさすがに及ばない。まああれだけの作品をそうやすやすと量産されてはたまらんが。