戦争請負会社

戦争請負会社
読み始める。まずは傭兵の歴史から説き起こされ、当然ヴァレンシュタインについても軽く触れられる。先日は、最近の戦争請負会社の発達は市民を動員するコストの上昇のため、と書いたが、それは最近だけの事象ではない点について認識を改める。中世イタリアの都市国家における傭兵の発展もまた、富裕市民の動員コストが高くなったことによるものと本書で指摘している。そのとおりだ。市民の動員コスト、戦闘に要求される専門性、戦闘技術者市場における需給バランス、といった要因が歴史の中で繰り返し変動することで、傭兵の消長も左右される、ということだ。