今後の対中関係

わお。id:randomreading:20050427にbewaadさんからコメントいただいてしまった。コメント欄で手短にお返事を…と思っていたけど、まとまらなくなってしまったのでここで。たいした意見でもないのに要約できないのは無能の証拠…
短期的にみれば、極端な排日主義は中国現政権にとっても有害であるため、高見の見物をしていたとしても(邦人の利益保護に心を砕く必要はありますが)現政権がなんとかするだろう、と思われます。が、bewaadさんがおっしゃっているのは長期的な対応についてで、4/13の記事(http://www.bewaad.com/20050413.html#p01)で書いておられるように、中国が親日米に向かう障害を除去し、ソフトランディングをする手助けをした方がいい、ということでしょう。確かにハードランディングは周辺国の利益にならず、ソフトランディングを確実なものにできるとすればこれは常任理事国入りをなげうってもお釣りが来るメリットだと思います。しかしながら、同じ記事で指摘されているようにこのハンドリングはおそらく非常に難しく、結局のところかなりの確率でハードランディングしてしまうのではないか、と心配しています。そして、中国のハードランディングを前提とするならば、事態収拾に備えて国際的な発言力を増しておく必要があるのでは、中国動乱への対応に関する議論を安保理でリードできるようにしておく必要があるのでは、という気がしています。米国との関係でいえば、今のままの力関係でいられるなら「アメリカが代わりにやってくれる」というのはそのとおりなのですが、アメリカがいつまでも世界の指導国家でいられる保証もないわけで。まあ米国の力が衰えていない今のうちに中国が崩壊してくれるのなら安保理に入らなくてもいいかもしれません。(物騒な…)
あとは、日本の安保理入り断念を、指導層はともかくとして中国国民が素直に恩に着てくれるかどうか。ソフトランディングに向けて、指導層が「安保理降りてくれたから親日で行きましょう。」と言ったとしても、国民が「小日本常任理事国になれないなんて当然じゃないか。恩に着る必要なんてない」と思っていたら振り出しに戻ってしまいますよね。
以上、常任理事国入り断念に対して抱く漠然とした不安感を雑ではありますが文章にしてみました。