NHKスペシャル「巨大旅客機誕生」

ふと気が向いて見てみたが、結構面白かった。次期旅客機であるエアバスA380ボーイング787の双方で日本の技術が重要な位置を占めている、という話自体は前から聞いていたが、具体的な事例が紹介されると改めて「ほほー」と思う。ジャムコの炭素繊維構造部材がA380の2階席床下構造部材に使われたり、F2支援戦闘機主翼炭素繊維複合材で作った実績のある三菱重工が787の主翼も作ったり。部品加工機械メーカの話も出てきたが社名を聞きそびれ。
それよりも面白く感じたのは両者の将来需要予測。エアバス社がハブ空港間をつなぐ超大型機を重視しているのに対して、ボーイングは直行便によるネットワークに必要な中型機の需要が大きいと考えている。どこからそういう違いが出てくるんだろうか。シェンゲン協定で域内の移動が容易になり、ハブ空港の役割が大きくなった欧州特有の事情?あるいは、大都市間の移動が主になる観光客指向か、中小都市への移動も多いビジネス客指向か、という違いか?