日本の常任理事国入り

最近官僚ブログをよく読んでいるが、その一つがhttp://www.bewaad.com/index.html。「中国の反日運動と経済見通し」(http://www.bewaad.com/20050413.html#p01)で自分がここしばらく考えていたことが言い尽くされていたので、常任理事国入りについてbewaadさんがどう思っているか読んでみたかったのだが、「安保理常任理事国入りを目指すべからざる理由」(http://www.bewaad.com/20050426.html#p01)はどうだろう。確かにコストが高いというのはそのとおりなんだろうけど、今まで援助してきた国々に借りを返してもらう機会って他にあるんだろうか。それに、常任理事国に入れば入ったで今後また色々と貸しを作る機会が増える気もするので、「貸しを取っておく」という発想にはちょっとなじめない。そして中国に至っては、日本が常任理事国入りをあきらめることに見合うものを中国は用意できるんだろうか。東シナ海のガスとか言ったって、実はどのくらい実利があがるのか知れたものではない。常任理事国をあきらめる見返りとして靖国に行く自由を得たとしてうれしいか。確かに降りることで中国に対して莫大な貸しを作ることはできるけど、多分今の中国はそれを返せない。そして中国が今後今の形でいられる保証はどこにもない。なので今降りても、中国から貸しを回収することはできないんじゃなかろうか。